自然界で最小エネルギーの原子核励起を初めて実現 -超精密「原子核時計」実現に大きく前進-

自然界で最小エネルギーの原子核励起を初めて実現
-超精密「原子核時計」実現に大きく前進-

異分野基礎科学研究所の吉村浩司教授らは、SPring-8の高輝度X線を用い、産業技術総合研究所(産総研)、理化学研究所、大阪大学、京都大学、東北大学、ウィーン工科大学、高輝度光科学研究センターと共同して、トリウム 229 がもつ、自然界最小の励起エネルギーを持つ原子核状態(アイソマー状態)を、世界で初めて生成することに成功しました。これは、今よりも遥かに精密な、3000億年に1秒しかずれないという時計を実現するだけでなく、自然定数の宇宙膨張にともなう変化も観測可能にする、画期的な技術の基礎となる成果です。

論文題名:X-ray pumping of the 229Th nuclear clock isomer
Nature volume 573, 238?242 (2019)
DOI:10.1038/s41586-019-1542-3

詳細は下記リンクにも記載されています。
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id658.html

 

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