スーパーカミオカンデが能力アップ

 

宇宙初期から現在までの138億年の間に起こった超新星爆発で放出され宇宙に蓄積されたニュートリノ「超新星背景ニュートリノ」の世界で初めての発見と、それにより宇宙の進化の解明を目指す研究計画(科学研究費・基盤研究A・課題番号 20H00162・代表者 岡山大学 小汐由介)が本年度よりスタートしました。

また8月には東京大学宇宙線研究所が運営するニュートリノ検出器「スーパーカミオカンデ」にレアアースの一種であるガドリニウムが加えられ、新たな装置として観測をスタートさせました。これにより超新星背景ニュートリノの観測が高感度で行えるようになります。本研究は新たな素粒子・原子核物理学の実験を推進し、その結果をフィードバックすることで、スーパーカミオカンデでの超新星背景ニュートリノ観測精度を劇的に向上させる計画です。本研究については、本年9月17日に日本物理学会秋季大会(オンライン開催)で岡山大学自然科学研究科の小汐准教授がシンポジウム講演を行いました。今回の発表では、世界初の超新星背景ニュートリノの発見に向けた岡山大学グループのこれまでの研究活動とその成果、さらに今後の研究計画と展望について紹介します。

 

<詳しい研究内容について>
新生スーパーカミオカンデで挑む宇宙の進化の解明

<お問い合わせ>
岡山大学大学院自然科学研究科
准教授 小汐 由介
(電話番号)086-251-7817 / 086-251-7905
(FAX)086-251-7830

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