トピック

スーパーカミオカンデが大幅能力アップ

◆発表のポイント

  • 世界初の超新星背景ニュートリノの発見と、宇宙の進化の謎の解明を目指した研究がスタートします。
  • 本研究に必要不可欠なスーパーカミオカンデの改造(タンク内の純水にレアアースの一種であるガドリニウムの導入)が完了し、新たな観測が始まりました。
  • スーパーカミオカンデの性能を極限まで引き出すための新たな素粒子・原子核実験も並行して進めていきます。

 宇宙初期から現在までの138億年の間に起こった超新星爆発で放出され宇宙に蓄積されたニュートリノ「超新星背景ニュートリノ」の世界で初めての発見と、それにより宇宙の進化の解明を目指す研究計画(科学研究費・基盤研究A・課題番号 20H00162・代表者 岡山大学 小汐由介)が本年度よりスタートしました。また先月には東京大学宇宙線研究所が運営するニュートリノ検出器「スーパーカミオカンデ」にレアアースの一種であるガドリニウムが加えられ、新たな装置として観測をスタートさせました。これにより超新星背景ニュートリノの観測が高感度で行えるようになります。本研究は新たな素粒子・原子核物理学の実験を推進し、その結果をフィードバックすることで、スーパーカミオカンデでの超新星背景ニュートリノ観測精度を劇的に向上させる計画です。本研究については、本年9月17日に日本物理学会秋季大会(オンライン開催)で岡山大学自然科学研究科の小汐准教授がシンポジウム講演を行いました。今回の発表では、世界初の超新星背景ニュートリノの発見に向けた岡山大学グループのこれまでの研究活動とその成果、さらに今後の研究計画と展望について紹介します。

 

 

◆研究者からのひとこと

2018年6月から12月まで本研究に深く関わるスーパーカミオカンデのタンク改修工事を行った時の写真です。私自身も講義の合間をぬって毎週のように研究施設へ赴き、タンクの中で作業(主に監督と掃除ですが。。。)を行いました。今年7月から始まったスーパーカミオカンデへのガドリニウムの導入作業でも、本研究室の大学院生が作業開始より1カ月前の準備段階から参加し、現場で大活躍でした。

小汐准教授

 

<岡山大学の関連ホームページ>
新生スーパーカミオカンデで挑む宇宙の進化の解明

(20.09.30)