研究科紹介

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研究科長あいさつ

 岡山大学大学院自然科学研究科は、昭和62年4月に博士課程研究科として発足し、平成11年4月に既設の修士課程研究科と博士課程研究科を統合し、前期課程と後期課程を一体化した区分制大学院へと改組されました。平成17年度からは、理学部、工学部および農学部を基礎学部として、博士前期課程9専攻、博士後期課程4専攻および5年一貫制博士課程1専攻(平成21年度に設置)より構成される総合大学院として、岡山大学の目的である「人類社会の持続的進化のための新たなパラダイム構築」の一翼を担ってきました。
 周知のように、近年における目覚ましい科学技術の発展は、生活の利便性や快適性の飛躍的向上をもたらしました。反面、クリーンエネルギーの確保、環境保全、安全安心の確保など、科学技術に対する新たな課題が山積しつつあり、これらを克服するための科学技術人材を養成することは大学の大きな使命であります。このような人材、特にリーダとしての役割が期待される研究者や技術者は、中核となる確かな専門性と広範の問題に対応できる柔軟性を兼ね備える必要があります。すなわち、一見、相矛盾する概念である「深化」と「融合」が求められ、これらの教育研究の府である大学院も同様の機能を備えていなければなりません。真の総合大学院とは、このような「深化」と「融合」の両立が可能な教育研究組織であると考えます。
研究科長

自然科学研究科長
則次俊郎

 このような観点から、平成24年4月より、農学系講座の環境生命科学研究科への移行を機に、自然科学研究科を科学技術の進展を牽引する基礎科学と応用工学を両翼とする組織に集約することにより、それぞれの「深化」を図るとともに理学(Science)と工学(Engineering)のシナジー効果を備えた大学院に再編しました。再編後の教育研究組織は、博士前期課程7専攻、博士後期課程4専攻および5年一貫性博士課程1専攻により構成されます。今後ますます必要とされる社会と連携した教育研究活動を推進するため、社会(学生、企業、市民など)に分かり易い教育研究組織とするとともに、学部教育と大学院教育の連携を密にして教育研究の深化を図るため、博士後期課程の各専攻を一つの学部を基礎学部とするように編成しています。同時に、教育研究の融合を図るため環境生命科学研究科と連携して「先進複合領域副専攻」を設置することにより、両研究科ひいては岡山大学の異分野融合教育を積極的に推進します。
 人類社会の持続的進化のために科学技術人材の果たすべき役割は巨大であり、これを育成する自然科学研究科の責務は計り知れず重いものと考えます。新たに再編された自然科学研究科は「深化」と「融合」の実践により、「学都」岡山大学の実現、地域産業社会の活性化、さらには科学技術のグローバル化に大きく貢献します。
 以上のように、本研究科は岡山大学の中核を担う部局の一つとして先進的な教育研究組織を整備しています。これらを通して世界最高水準の研究成果の創出と人材育成を行うためには、教職員と学生の皆さんのご協力、さらに大学を取り巻く関係各位のご理解とお力添えが必要です。特に、次世代を担う若い研究者や学生の皆様のより一層の奮起を願うとともに、社会の皆様には本研究科の教育研究資源を積極的にご活用いただくことにより、社会とともに持続的に発展する岡山大学大学院自然科学研究科でありたいと思います。